弦高調整

またまた続けて服部が投稿いたします。

更新頻度は多いとき少ないときありますから・・・ご了承くださいね。

次の記事で具体的に写真を掲載しつつ投稿しようかと思ってます。

メディア・カームの販売している楽器の調整・メンテナンスのうち

  • 弦の交換

  • サドル・ナットの調整(下げるのみ)

  • 簡単な糸巻き交換


上記は基本的に服部が担当しております。

そんな中、日々思ったことや担当でないとわからないことなどを断片的に書こうかと。


今日のテーマはサドル・ナットの調整にしようかと思います。
(サドルは駒側にある弦を支える白い牛骨、ナットはヘッド側にある弦を支える溝を切った白い牛骨)

なぜこんな話を?

量産ギターというのは「弾きやすい」が一番だと考えるからです。
初心者の方々にとって初めて手にする楽器だから・・・

弾きにくくて続かないなど楽器の調整が理由でギターから離れてしまうのはいけないと思うからです。

例えばどこのHPみてもアランフェスギターは「日本人の手の形を研究して・・・」とか
「マティアス・ダマンをもとに・・・」とかね、
そんな宣伝文句ばかりでしょ?

本当に大事なことはその宣伝文句ではないんです!!!

小売店が入荷したギターを1本1本検品して(これは当たり前)サドル・ナットを削って
適性な弦高にしなければなりません。
これをしないとどんなにネックの形状がよくても弾きやすくなりません!!!


何故かって?

ひとえに量産ギターといえば簡単には機械製って言ってますが厳密に言えば本来は手工品です。
電化製品とは違います。
(微妙なフレットの打ち込みや微妙な調整なんてロボットができるはずもないです)
要はどれだけ簡略化して製作してるかだと思います。)

機械製という意味合いは複数の職人による分業制で作られてるということで
実際は人の手で作られてます。

手工品と言われる楽器は基本ひとり(親子だったり師弟だったりもある)の製作家によって
作られている楽器のことを指しているように思います。

ということは出来上った時点で1本1本違う!!!
同じ規格の楽器でもサドル・ナットを入れ替えたら合いません。
それぞれの楽器に合わせて作られているからです。


しかもギターの必要な調整は弾かれる状況下によって変わります。


  • 合奏の場合→単音によるアポヤンド奏法が主体になるため弦高は高めに設定する必要がある。

  • 独奏の場合→アルアイレ主体の和音が多くなるのとセーハが出てくるため弦高は低くする必要がある



削って調整するサドル・ナットは下げることは容易ですが上げることは難しい
という特性があります。(削ったものは元通りにはなりませんから)

ということはメーカーサイドは大は小を兼ねる論理により高めに設定するようになってます。

ですから独奏を目的にしているのであれば必ず調整した状態でお渡ししなければなりません。

ということでメディア・カームでは基本独奏を目的とした状態で試奏していただけるよう心がけております。

一方で合奏をされるお客様もいらっしゃいますので「弦高を高めに」なんていうリクエストが
ございましたらお気軽に担当にお申し付けください。(弦高の高いものをチョイスします)

長々とお付き合い頂きありがとうございました。

この記事へのコメント

teimama
2010年05月23日 16:46
なるほど そうだったのか。
服部
2010年05月24日 01:30
teimamaさま
長い文章を読んで頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

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