カンティーガ弦をモニターしてみました。
サバレスよりカンティーガというクラシックギターの低音弦が新発売されました。
2010年9月1日よりメディア・カームオンラインショップにて最安値【45%OFF!!】でサバレス弦をお求めいただけるようになりました!!
「弦は己の楽器に張って本気で弾かないと意見を語ってはならない」という筆者のモットー(笑)によりモニターしてみました。
今回はいずれもノーマルテンションにてモニターしています。
ということでメディア・カームのスタッフ酒井晴彦、服部文厚、ギタリストの菅原広志さんが自ら使用中の楽器に張って試してみました。
菅原広志
使用楽器 桜井正毅 PC 松・中南米ローズウッド 2000年 650mm
普段使用
- 1・2弦 ハナバッハ・ハイ
- 3弦 サバレスアリアンスノーマル
- 4~6弦 ハナバッハミディアム
※今回は高音弦には上記の弦を使用
第一印象
- なかなか良い弦。
- ハナバッハミディアムとの差も余り気にならないです。
- ハナバッハミディアムと比べるとカンティーガノーマルの方が張りが弱くて押さえやすい。(楽器にもよると思う。)
- 立ち上がりが鈍いということもなく意外とクリアーな印象。
酒井晴彦
使用楽器 ヘスス・ベレサール・ガルシア 1984年 松・ハカランダ 650mm
普段使用
- 1・2弦 ハナバッハシルバー200ミディアム・ロー
- 3弦 サバレスアリアンスノーマル
- 4~6弦 サバレスコラムノーマル
※今回は1~3弦にサバレスニュークリスタルノーマルを使用
張るとき
- 弦の弾力が少なく感じる。
- 普通のピッチまで上げ1~2分鳴らして約二日間置く。(いつもの流儀)
- 今朝再度音を合わせ弾いてみると、予想より しなやかで好印象!
- コラムノーマルより張力を程よく感じ、音色もメリハリが有りしばらくはこれで行こう!と思う。
- 弦の落ち着きも早く使い勝手が良さそう。
服部文厚
使用楽器 今井勇一 松・メープル 1992年 657.5mm
普段使用
- 1~3弦 プロアルテ・ハード
- 4~6弦 オーガスチン赤
パッケージから取り出した感触
- パッケージから取り出したとき白くキレイな印象。
- ほどいた感触はサバレスコラムや<オーガスチンに比べると硬い。
- 感触はサバレス弦特有の滑らかさがある。(キレイに巻いてあるからだろう)
張ってから
- 落ち着くまでは早い。
- 馴染むまで4~6弦のバランスが良くなく感じる。(6弦が弱い印象を覚える)
- 張って落ち着くと(3時間程あと)4~6弦のバランスがとても良く感じる。(6弦がしっかりする)
- ここ近年発売されたプロアルテEXPのようなコーティング弦系の音に近い。
- 立ち上がりがよく、音程が良い。
- 特に押弦した際の4弦、5弦の同一音で比べると弦の違いによる音の違いが小さい。
- プロアルテEXPのように個性的すぎず、性能が良い。新発売にふさわしい性能とコストパフォーマンスを備えていると言える。
弦のテンション
4弦(kg) | 5弦(kg) | 6弦(kg) | 合計(kg) | |
カンティーガノーマル | 6.7 | 5.9 | 6.2 | 18.8 |
コラムノーマル | 6.7 | 6.3 | 6.4 | 19.4 |
ハナバッハミディアム | 7.6 | 7.0 | 7.1 | 21.7 |
オーガスチン赤 | 7.6 | 7.2 | 7.0 | 21.8 |
プロアルテノーマル | 7.9 | 7.6 | 6.8 | 22.3 |
このように具体的に張力を数字で比べてみてみるとサバレス弦は他社に比べるとテンションは低いようですね。
※あくまでも各々の個人的見解です。
実際にお使い頂いてご判断していただく事をお勧めいたします。
記事担当:服部文厚
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